【軽量鉄骨の解体工事】
建物の解体工事を建物の種類別に分類してみます。その中で今回は軽量鉄骨造の解体工事についてご説明させていただきます。
01_軽量鉄骨と木造解体との違い
軽量鉄骨は木造解体と違い重機のアタッチメントを軽量鉄骨解体用のアタッチメントにする必要があります。また、木造よりも頑丈なので、木造解体よりも軽量鉄骨工事の方が解体に手間がかかります。その分、木造解体工事費よりも軽量鉄骨解体工事費の方が多少高くなってしまいます。
02_軽量鉄骨の解体工事の坪単価
まず、坪単価ですが、手壊しかどうが、建物が小さすぎる場合、道幅が狭い場合、壊しやすさなどによって坪単価は変動しますが、ざっくりとした坪単価は『坪あたり4万円~8万円』となります。
03_軽量鉄骨解体に必要な資格
軽量鉄骨解体工事を行うにあたっての資格は『建設業許可 とび土工』が必要です。ただし、解体業の届出につきましては当該都道府県への各々の届出が必要です。また、解体業の届出は500万円以下の工事しか施工できません。
04_許可証・マニフェストに関する注意点
もぐりの業者もいますので解体業者には必ず解体業の届出または建設業の許可証を見せてもらうようにしてもらった方が良いです。また、収集運搬の許可も持っているかも同時に必ず確認して、最後に産業廃棄物のマニフェストの写しももらうようにした方が良いでしょう。許可証などを持たない業者に発注するのはトラブルのリスクが高いのでやめた方が良いと思われます。
05_軽量鉄骨造解体の作業工程
鉄骨解体工事の作業工程につきましては、下記のように分類できます。
- 各種届出:建設リサイクル法届出、特定建設の届出、道路使用許可の届出、事前周知の届出等
- 近隣挨拶:粗品と挨拶状をもって近隣にごあいさつに行きます。
- 養生工事:建物のまわりに養生シートで囲いをします。
- 内装解体工事:石膏ボードやトイレやキッチンなど建物の内装を撤去します。
- 重機による解体:建物が軽量鉄骨だけになってきたら、建物の躯体を重機で解体します。
- 基礎撤去工事:建物の基礎を重機で撤去します。
- ガラの手拾い作業:重機のスケルトンバケットからこぼれ落ちたガラ(基礎の破片)を手で拾います。
- 整地工事:建物の基礎を撤去した後が凹んでいますので、平らになるように整地します。
- 立合い確認作業:ご依頼主またはご依頼主の代理人に現場をチェックしていただきます。
- 納品引き渡し:チェックが完了したら引き渡しとなります。
- 杭の撤去がある場合にはそれぞれ作業工程に追加されます。